「according to」は「~よると」という意味の言葉で、「based on」は「~に基づいて」という意味の言葉です。これらの言葉は似たような意味をもっているので混同しがちですが、それぞれの使い方は全く違います。今回は、「according to」と「based on」の違いを例文を使って解説していきます。
「according to」と「based on」の意味の違い
according to・・・「~よると,~に従って」
すでにある結論にそのまま従って何かをする時に使う
based on・・・「~に基づいて,~を踏まえて」
何かを踏まえた上で結論に達する時に使う
簡潔に言うと、以上の内容が「according to」と「based on」の違いになります。according toの「according」は「準じて,従って」という意味の副詞です。ですから、「according to」は、すでに結論があって、その結論に従って何かをする時に使う言葉です。
たとえば、天気予報によると明日は雨だろう。とか、地図によると郵便局はここだろう。とか、天気予報や地図などによってすでに分かっている情報に、そのまま従って何かをする時に使います。
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一方、based onの「based」は「基礎づけられた」という意味の形容詞です。ですから、「based on」は、何かを基礎として踏まえた上で、さらに自分の考えを加えて結論に達する時に使います。
たとえば、過去の研究結果を踏まえた上で、自分の研究を行う。とか、実話に基づいて映画を撮影する。とか、何かを踏まえた上で、自分なりの結論に達する時に使うという違いがあります。
それでは、「according to」と「based on」の使い方の違いを、簡単な例文で確認していきましょう。
「according to」と「based on」の使い方の違い
According to the weather forecast, it will rain tomorrow.
天気予報によると、明日は雨が降るでしょう。
この例文は、天気予報で明日は雨になるという情報があるので、それに従って明日は雨が降るだろうと言っています。このようにすでにある結論に従って、そのままのことを伝える場合は、「based on」ではなくて、「according to」を使う方が自然な表現になります。
「according to」は文頭に置かれることが多く、この事は〇〇による情報なんだけど、という前置きフレーズとしての使い方をすることが多いです。
I will explain it based on past research.
過去の研究に基づいてそれを説明します。
この例文は、過去の研究を踏まえた上で、私がそれを説明しますという内容になっています。このように何かを踏まえた上で、自分なりの結論に達する場合は、「according to」ではなく、「based on」を使うと良いでしょう。
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この例文では、「based on」を文中に置いて、前置詞のように使っています。「based on」や「according to」は、2語前置詞として解釈されることがしばしばあります。
また、文法書によると「based on」が形容詞句として扱われることもあり、そのため「based on」を文頭に置くべきではないと解説されていることがあります。しかし、文法的には間違っているかもしれませんが、論文などで「based on」を文頭に使っている文章を見掛けることもあります。
以前に「be based on」と「be based in」の意味と使い方の違いについて書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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