独学英会話の勉強方法!初心者が知っておきたい3つの事とは?

全く英語が話せない初心者が、英語を話せるようになりたいと考えるのであれば、独学するよりも英会話スクールなどでプロの指導者に教えてもらう方が、効率が良いのかもしれません。

しかし、英語を習得するためには、3年、5年と長い時間がかかります。その間にかかるお金も大変です。

いつまでも英会話スクールに通っているわけにはいかないので、いずれは独学することになります。

一度覚えた単語でも、使わなければどんどん忘れていきます。ですから結局は「自ら学ぶ力」が必要不可欠なのです。

初心者が知っておきたい3つの事

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英会話初心者が挫折しないためには、まずは独学する前に英語の基本的な3つの事を知る必要があります。

それは、発音に関する「フォニックス」と「リエゾン」、訳し方に関する「スラッシュリーディング」の3つです。

「フォニックス」「リエゾン」「スラッシュリーディング」を初めから完璧にマスターしなさいというわけではありませんが、英語の基本的な仕組みを知るという意味で、これらを学習することはとても重要です。

すでに知っているという方は、この部分は飛ばして記事後半の「独学英会話の勉強方法」からご覧ください。

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1.フォニックス

フォニックスとは、a~zの文字と発音の関係性を学ぶための勉強法で、英語圏の子供たちは、この方法で正しい単語の「スペリング(つづり)」と「発音」を学んでいます。

日本の学校教育でも、英語を学び始めた頃にフォニックスをやったはずです。しかし、日本の教育では筆記テストが主流のため、発音が重視されていないことが多い。

まずは正しい発音を知らなければ、英語を聞き取ることは難しい。たとえ、たくさんの単語を覚えたとしても、間違った発音で覚えていては、いざ英語で話す時に役に立ちません。

初めから完璧な英語の発音をマスターしなさいというわけではありません。何度もフォニックスを繰り返して徐々にできるようになれば良いのです。

主に母音で構成される日本語と、子音で構成される英語では、発音の仕組みが全く違います。この仕組みを知らないで独学していると、いずれは限界を感じてしまうはずです。

たとえば、YouTubeでフォニックスの動画がアップされているので、独学でも繰り返し学習することができます。検索ワードは「フォニックス phonics」です。

いくつかの動画がアップされていますが、ただ発音をオウム返しさせるだけの動画ではなく、発音する時の舌の位置など具体的な方法を解説している動画を参考にすると良いでしょう。

フォニックスの動画をアップしている外国の方もいらっしゃるので、発音に不安を感じた場合は、そちらで確認してみると良いと思います。

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2.リエゾン

リエゾンとは、単語と単語の発音がつながって別の発音になることを言います。このように音がつながることをリンキングとも言います。

英語の正しい発音をカタカナ表記することは難しいのですが、たとえば、リエゾンでは「look at」の発音が「ルック アット」ではなくて「ルカット」になります。これは、lookの「k」とatの「a」がくっついて「ka(カ)」という発音になってるからです。

lookとatは中学生でも知っている簡単な単語でありながら、リエゾンを知らないとlook atを「ルカット」と言われて聞き取れないことがあります。単語と単語の発音がつながって別の発音になることを知らないと、いつまでたっても英語を聞き取ることができずに挫折してしまうことがあります。

リエゾンは、2つの単語の発音が短縮されているのではなく、連結することで別の発音になっているということがポイントです。こういった発音の仕方があることを知っていれば、英語を聞きながら自分でも発音を真似ることで、独学でも徐々に習得することができるはずです。

リエゾンについても、YouTubeで解説している方がいらっしゃるので参考にしてみると良いと思います。

リエゾンにはいくつかのパターンがあり、徐々に覚えていくものなので、動画を見たからといって全てをマスターすることは難しいと思いますが、リエゾンということがあるということを独学する前に知っておくことが大切なのです。

3.スラッシュリーディング

スラッシュリーディングとは、英文の意味のかたまりを「/(スラッシュ)」で区切って、文頭から訳していく読解方法です。

日本の学校教育では、英文は後ろから訳すものだと教わったはずです。しかし、これはテストのための訳し方であって、英会話では英文の初めから訳さないと会話のスピードについていけません。

スラッシュリーディングのやり方は、前置詞や接続詞、分詞、関係代名詞の前に「/(スラッシュ)」を引くというルールがありますが、意味のかたまりごとに分けて文頭からどんどん訳していくという意識さえあれば、細かいルールはあまり気にしなくて良いと思います。

具体的な例文で説明すると

I stopped my car / in front of the station / because I saw my daughter.

「私は車を停めた」「駅の前で」「なぜなら娘を見たから」のように、意味のかたまりごとに英文の初めからどんどん訳していきます。

英語は後ろから説明を加える言語だからといって、会話する時に頭の中で「私は駅の前で娘を見たから車を停めた。」という正しい日本語の語順にする必要はない。「私は車を停めた」「駅の前で」「なぜなら娘を見たから」でも十分に英文の内容が理解できるはずです。

独学英会話の勉強方法

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独学で英語を学習する方法は、いろいろあると思いますが、特にお勧めなのが「マンガを英語で読む」学習方法と「映画を英語字幕で観る」学習方法です。どちらも英語学習に必要な要素がぎっしりと詰まった教材と言えます。

独学は、いつでも自分1人で気軽に始められるというメリットがある一方で、1人で学んでいるので英語を話す機会が乏しいというデメリットもあります。

どんな学習方法で勉強しても、自分の英語が通じるかどうかは、実際に外国人と英語で話してみて初めて分かることです。そのため独学でも、学習した英語を自分から積極的に使っていくことが大切です。

マンガを英語で読む

海外で活躍するスポーツ選手が、自分の英語勉強方法は「英語版のドラえもんを読む」ことだと語っているインタビューを見たことがあります。

まさかマンガを読むことで英語を習得できるわけはないと思う方もいらっしゃると思いますが、プロのスポーツ選手がその国の言語を話せないということは、仕事でコミュニケーションがとれずに職を失うことになりかねない。つまり裏を返せば、この勉強方法が効果的で重要なやり方だということなのです。

マンガに限らず、簡単な英語で書かれた児童書などを使って英語を学習する方法は、意外とよく知られています。

その中でも英語で書かれたマンガを勧める理由は、マンガには絵があるので、英語のフレーズを言う時のシチュエーションも一緒に学ぶことができるからです。

人が言語を覚える時は、言語だけを覚えるのではなく、どんな時にその言語を使うのかというシチュエーションも理解する必要があります。また、英語のフレーズとシチュエーションを一緒に学ぶことで覚えやすくなるということもあります。

英語が全く話せない初心者は、まずは簡単な英語で書かれた子供向けの教材で学習することがポイントになりますが、英語で書かれたマンガで学習する際の注意点があります。

それは、マンガのセリフには、子供は使うが大人は使わないという言葉が含まれていることがあります。たとえば、「美味しい」という意味のYummyやYumといった言葉は、子供が使う言葉で大人が使うと子供じみた印象になってしまいます。

YummyやYumを日本語のニュアンスで訳すと「おいちぃ~」という感じでしょうか。YummyよりもYumの方がさらに子供っぽい表現です。独学する時には、こういった表現があるということを知っておく必要があります。

英語で書かれたマンガは通販などで購入することが可能です。どのマンガを選んでも良いと思いますが、できればドラえもんのように日常的な会話をする場面が多いマンガを選ぶと良いでしょう。

学習を続けていくうちに、マンガの内容では物足りないと感じるようになったら、英字新聞など大人向けのものに切り替えていくと良いと思います。

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映画を英語字幕で観る

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英語習得のポイントは、英語のフレーズとシチュエーションを一緒に覚えることだと、すでに述べましたが、このことから映画は最適な教材と言えます。

映画のDVDには、英語字幕機能が備わっているので、この機能を使って英会話を独学する勉強方法があります。学習の方法は3ステップです。

1.まずは英語字幕で観る。
2.次に日本語字幕で観て意味を確認する。
3.最後に字幕無しで観て聞き取れるかを確認する。
(※音声は全て英語です。)

この3ステップを1セットとして何度も繰り返し学習していきます。

教材にする映画は、何度も観たことがある自分の好きな映画で、ストーリー展開をよく知ってる作品を選ぶと学習しやすいと思います。映画好きの方なら、わざわざお金をかけて新しいDVDを買わなくても、お気に入りの映画のDVDが1本くらいは家にあるのではないでしょうか。

ただし、映画を使って英語を学習する際の注意点があります。それは、映画の日本語字幕が必ずしも正しい和訳ではないということです。

映画の字幕は、観ている人が瞬時に読めるように少ない文字数で翻訳する必要があります。字幕翻訳の世界では「1秒間に4文字」というルールがあるそうです。そのため、短縮されることで和訳も必要なところだけになっていることがあります。

また、異文化で伝わりにくい内容は、日本人に分かりやすい内容の和訳に変更されていることもあります。特にコメディ映画では、国によって笑いのポイントが違うので、セリフの内容自体が変更されていることがあります。このようなことを独学する前に知っておくと良いでしょう。

映画の学習以外でも、テレビの海外ニュース番組を録画して学習することが可能です。最近のテレビには字幕機能があるので、映画と同じように3ステップで勉強することができます。英語の海外ニュース番組は、NHKのBS1で観たことがあります。

ニュースキャスターは、正しい英語の発音で報道しているので、いわゆる英語の標準語で勉強することができるというメリットがあります。

英語の学習動画を英語解説で観る

YouTubeには、たくさんの英語学習動画がアップされています。これらの動画を利用する際には、「日本人が日本語と英語で解説している動画」よりも、「外国人が英語のみで解説している動画」で勉強する方が早く英語を習得できることがあります。

英語が分からない学習者に対して、英語の解説で授業するなんて間違っているのではないかと思われがちですが、海外では英語の授業を英語の解説で教えることは一般的なことです。

英語に限らず、フランス語の授業は全てフランス語で教える、イタリア語の授業は全てイタリア語で教えるというように、学びたい言語だけで学習した方が言語習得が早くなると言われています。

このことは、先生と生徒が対面するスクール形式の学習でも、学習者が動画を利用する一方的な学習でも同じことが言えます。

ただし、英語を話せない初心者の場合は、英語の解説すら聞き取れないはずなので、YouTubeの英語字幕機能を使って、内容を確認しながら学習すると良いでしょう。

たとえば、英語を話せない初心者が、外国人が英語のみで解説している動画を利用して、英語学習を始めたらどのようなことが起こるのか?

まず、解説している内容が理解できないので、分からない単語を何度も調べることになるでしょう。そして、分かる単語だけでも聞き取ろうとして発音を注意深く聞くようになることでしょう。さらに分からない文章があったら、文法的な英語の仕組みを自ら学ぶようになるだろう。

このように勉強量が格段に増えるばかりか、英語学習で最も重要な「自ら学ぶ力」が身についていきます。自発的に単語を調べたり、発音を注意深く聞いたり、英文法を学んだりするうちに、自分が英語を話せるようになるためには何が必要なのかが体感的に分かってくるはずです。

それでも絶対に英語解説を利用するべきだとは言いません。どうしても英語解説では学習できないという場合は、日本語解説の動画を利用しても良いと思います。

ネットの無料サービスを利用する

ネット上には、メールやチャットなどを利用して外国人と英語で交流できる無料サービスがあります。いろいろあると思いますが、有名なところでFacebookが挙げられます。

様々な国の人たちと交流していると、同じ英語でも国によって単語の発音やスペリング(つづり)が違うことに気付いてきます。

たとえば、「中央」という意味の英単語は、アメリカ英語では「center」ですが、イギリス英語では「centre」です。同じ英語でもスペリング(つづり)が違うのです。

Facebook以外にも、外国人同士がお互いに言語を教え合うこと(language exchange)を目的としたサイトもあります。

ただし、ネット上の交流なので、相手がどのような人なのか分からないという不安はあります。ご利用は自己責任です。

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