今回は、英語で「そばに,近くに」という意味をもつ言葉の「beside」「by」「near」の使い方の違いを例文で解説していきます。
「beside」「by」「near」は、非常に似た言葉なので、ほぼ同じような意味で使われることもありますが、それぞれの言葉がもつニュアンスに違いがあるので、状況によっては相手に与える印象が異なる場合があります。まずは、それぞれの言葉の意味から確認していきましょう。
「beside」「by」「near」の意味の違い
「beside」・・・「~のそばに」
「be(ある) + side(横)」近接した横のイメージが強い。
「by」・・・「~のそばに」
近接した関係であれば方向は限定されない。
「near」・・・「~の近くに」
「near」は「far(~の遠くに)」との関係で相対的に離れていないところを意味する。
簡潔に言うと、以上の内容が「beside」と「by」と「near」の意味の違いになります。「beside」と「by」は、どちらも「~のそばに」という意味で使える前置詞ですが、それぞれの言葉がもつニュアンスに違いがあるため、相手に与えるイメージが異なる場合があります。
「beside」は、「be(ある)」と「side(横)」を組み合わせた単語なので、近接した横の関係をイメージさせる言葉です。それに比べて「by」は、近接した関係であれば方向性を問わないという違いがあります。
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そして、「near」は、「far(~の遠くに)」との関係で相対的に捉えて「~から離れていないところに」というイメージがある言葉です。
「beside」は、すぐそばの横側をイメージさせる言葉なので、とても近い印象を相手に与えます。「by」も非常に近くに寄っていることを表す言葉ですが、方向性を問わないことから、「beside」よりもやや離れた印象を与えることがあります。そして、「near」は、「beside」や「by」よりも、さらに離れた印象があります。距離感は個人の感覚や状況によって違いますが、大まかに言うと「beside ≧ by ≧ near」このような違いが当てはまることが多いです。
「beside」「by」「near」の使い方の違い
例文①:The little girl is standing beside her mother.
その小さな女の子は母親の横側に立っています。
例文②:The little girl is standing by her mother.
その小さな女の子は母親のそばに立っています。
「beside」を使った例文①は、母親の横側に寄り添うように立っている女の子がイメージできます。それに比べて、「by」を使った例文②は、母親の横、前、後ろなど、場所を問わずに、すぐそばに立っているというイメージです。
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例文③:The little girl is playing near her mother.
その小さな女の子は母親の近くで遊んでいます。
「near」を使った例文③は、母親の目が届く範囲で女の子が遊んでいるというイメージです。3つの例文の内容を比較すると、「beside」と「by」は「~のそばに」というニュアンスですが、「near」は「~の近くに」というニュアンスの違いがあります。
この3つの例文の内容では、「beside」と「by」がほぼ同じくらいの近さで、「near」はそれよりも少し離れた印象ですが、相手に伝えたい内容によって距離感は異なります。ですから、距離感ではなく、それぞれの言葉がもつニュアンスで使い分ける方が良いでしょう。
「near」と似た言葉に「nearby」があります。以前に「nearby」と「near」の使い方の違いについて書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
今回は「nearby」と「near」の使い方の違いについて例文で解説していきます。
この2つの言葉には、いろいろな品詞の意味があります。まずは、それぞれの言葉が持つ意味について確認していきましょう。nearbyとnearには、どちらも形容詞と副詞の意味がありますが、前置詞の「~の近く」という意味があるのはnearだけです…
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