書類などをざっと「目を通す」と英語で言いたい時は、「look over」と「look through」のどちらを使ってもほぼ同じ意味になります。しかし、これらの言葉は「over」と「through」の違いで、全く別の使い方をすることもあります。
今回は、「look over」と「look through」の意味と使い方の違いを、簡単な例文で分かりやすく解説していきます。
「look over」と「look through」の意味の違い
「look over」・・・「目を通す,見渡す」
視線が対象の上を越える
「look through」・・・「目を通す,通して見る,見て見ぬふりをする」
視線が対象を通り抜ける
Please look over that document.
Please look through that document.
その書類に目を通してください。
「look over」と「look through」は、書類などをざっと一通り「目を通す」という意味ではほとんど同じ使い方をします。「look over」と「look through」の違いは、「over」と「through」がもつニュアンスの違いになります。
「over」には、何らかの対象の上を越えるニュアンスがあります。この例文の「look over」は、書類に記載されている文字の上を視線が超えていくイメージです。ざっと一通り文字の内容を確認している感じです。
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「through」には、何らかの対象を通り抜けるニュアンスがあります。この例文の「look through」は、書類の内容の初めから終わりまで、ざっと通り抜けて確認しているイメージです。ですから、「目を通す」という意味では、「look over」と「look through」はほとんど同じです。
しかし、「over」と「through」のニュアンスの違いで、「look over」と「look through」には別の使い方があります。次では、「look over」と「look through」の使い方の違いを簡単な例文で確認していきましょう。
「look over」と「look through」の使い方の違い
「look over」の使い方
I looked over my shoulder.
私は振り向いた。
この例文を直訳すると、「私は自分の肩越しに見た。」という和訳になります。つまり、振り向いたという意味になります。「over」は、何かの上を越えるというイメージがあるので、この例文の「look over」は、肩の上を視線が超えていく感じです。
ちなみに「look through」は視線が通り抜けるイメージなので使い方に違いがあるので、この例文では「look over」と「look through」を置き換えることはできません。
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Look over there.
あそこを見て。
「there(あそこ)」は少し離れた場所を表す言葉です。今いる場所から少し離れたあそこの場所の間にある、様々なものの上を視線が超えて「あそこを見て。」と言っているので「look over」を使います。
「look through」の使い方
I looked through the window.
私は窓越しに見た。
この例文では、窓の開いた空間を視線が通り抜けるイメージで「look through」が使われています。窓を通して見るという意味では、例文の「looked through」を窓から「覗き込んだ」と訳しても良いでしょう。
When I saw Miki yesterday, she looked through me.
昨日ミキに会った時、彼女は私に気付かないふりをした。
「look through」には「(人)を見て見ぬふりをする」という意味もあります。この例文の内容は、昨日ミキに会った時に、彼女は私を見て気付いていながら無視をしたという意味になります。彼女の視線が私を通り抜けていったというイメージで「look through」が使われています。「over」と「through」のニュアンスの違いがあるので、「look through」にだけこのような意味の使い方があります。
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