慌てて取り乱している人に、「Settle down!(落ち着いて!)」または「Calm down!(落ち着いて!)」と言う場合は、どちらもほぼ同じ意味です。
しかし、これらの言葉は状況によって違った意味になる場合があります。たとえば、「settle down」には、その他にも結婚をほのめかす使い方もあるのです。
今回は、「settle down」と「calm down」の使い方の違いについて例文で解説していきます。まずは、それぞれの言葉の意味から確認していきましょう。
「settle down」と「calm down」の意味の違い
「settle down」・・・「落ち着く,定住する」
ふらふらと移動していたものが一定のところに落ち着く。
「calm down」・・・「落ち着く,静まる」
乱れた感情や天候が静まる。
簡潔に言うと、以上の内容が「settle down」と「calm down」の意味の違いになります。「settle down」が表しているふらふらと移動しているものが感情であれば、「calm down」とほぼ同じような意味の「(気持ちが)落ち着く」になります。
「calm down」は、主に人の感情や天候の乱れが静まるという意味で使います。慌てて取り乱している人に対して、「Calm down!(落ち着いて!)」と声を掛けるのは定番フレーズです。
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一方、「settle down」は、「落ち着く」という意味でもっと広く使われる言葉です。ふらふらと移動していたものが一定の場所に落ち着くというニュアンスから、「定住する」「身を固める」「腰を落ち着ける」などの意味もあります。
たとえば、若い頃はやんちゃして、ふらふらしていたけど、運命の相手と出会い「身を固める」「定住する」という意味で、結婚をほのめかす使い方もできます。
「settle down」は結婚以外でも使います。転勤続きの人がやっと定住して「生活が落ち着く」という意味でも使いますし、転職ばかりだったけどやっと「仕事が落ち着く」という意味でも使います。
それでは、「settle down」と「calm down」の具体的な使い方の違いを、例文で確認していきましょう。
「settle down」と「calm down」の使い方の違い
My son is going to settle down at last.
私の息子はいよいよ結婚することになります。
この例文は、親がふらふらと遊んでいた息子に対して、やっと結婚して落ち着く気になったと言っているという内容です。つまり、ここで使われている「settle down」は「get married(結婚する)」とほぼ同じような意味になります。
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Calm down, it’s not a big deal.
落ち着いて、大したことじゃないよ。
この例文は、慌てふためいている相手に対して「落ち着いて」と優しく声をかけているという内容です。
「calm down」に使われている「calm」は動詞ですが、その他にも「calm」には形容詞の意味もあります。形容詞の「calm」は、波や嵐がなく「穏やかな」状態を表す言葉で、心が平静な状態で気持ちが「落ち着いた」様子を表します。
ですから、句動詞の「calm down」も天候や感情が乱れている状態から穏やかな状態へ静まっていくことを表します。「The storm calmed down.(嵐は静まった。)」このように悪天候に対しても使うことができます。相手を落ち着かせるために「Calm down.(落ち着いて。)」という言う使い方はよく耳にする言い方です。
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