動詞の「end」と「finish」は「終わる,終える」という意味で、どちら使っても良いケースが多いですが、それぞれの言葉には微妙なニュアンスの違いがあります。
その違いの影響で、状況によっては「end」と「finish」のどちらか一方の言葉だけを多く使うということがあります。ですから、会話ではシチュエーションよって自然な使い分けがされています。
「end」と「finish」の違い
「end」・・・事前に終わりを決めていない
「finish」・・・事前に終わりを決めている
簡単に言うと、以上の内容が「end」と「finish」のニュアンスの違いになります。
そもそも、「終わる」という似たような意味の言葉が、なぜ「end」と「finish」の2種類あるのかということについて考えてみましょう。
「end」は、英語の歴史の中で本流を辿った、英語本来の形の言葉です。一方、「finish」は、古フランス語から輸入された外来語です。「end」はもともとの英語で、「finish」はもともとは英語ではない輸入された言葉なので、同じような意味の言葉が2つあるというわけです。
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「finish」の語源の古フランス語から、さらにさかのぼって、その語源になる言葉にラテン語の「finere」があります。「finere」は「境界を定める」という意味の言葉で、最初から最後までの区切りをつけるというニュアンスを含みます。つまり、「finish」は事前に始めと終わりの区切りが決まっているという意味合いがある言葉なのです。
「end」は、終わりがが決められていない場合に使われることが多いです。何かが始められて、いつまで続くか分からない状態で、ある時に終着点をむかえるというニュアンスです。
それでは、「end」と「finish」の使い分けついて、簡単な例文で確認していきましょう。
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「end」と「finish」の使い分け
The party ended at 8pm.
パーティーは午後8時に終わりました。
この例文では、パーティーが「終わる」という意味で「end」が使われています。パーティー(party)や会議(meeting)などは、開始時間は決まっていても終了時間ははっきりと決まっていないものです。楽しいパーティーはいつまでも続いてほしいものですし、なかなか結論がでない会議はいつまでも長引くものです。「The meeting ended at 6pm.(会議は午後6時に終わりました。)」会議が終わると言いたい時も「end」を使うことが多いです。
このように、始まりは決まっていても、いつ終わるのかは決まっていない場合は、「end」を使うことが多いです。
I finished my homework.
私は宿題を終えました。
この例文は、宿題が「終わる」という意味で「finish」が使われています。出された宿題の量は決まっているので、やらなくてはいけない宿題を全て終えることが終着点です。このように開始から終了までの区切りが決まっている場合は「finish」を使うことが多いです。
その他にも、映画の最後の「The end」と「Fin」のように言語の違いということもあります。「The end」は「終了」という意味の英語です。「Fin」は「終わります」という意味のフランス語です。
映画の上映時間は決まっておらず作品によって異なります。物語がいつ終わるのか決まっていないですし、続編がある場合もあります。このようなことから英語では「finish」ではなくて「end」を使い分けています。
「end」は事前に終わりが決まっていない、「finish」は事前に終わりが決まっているというニュアンスの違いがありますが、見方を変えればどちらのニュアンスも当てはまることが多いです。ですから、「end」と「finish」のどちらを使っても間違いではないケースが多いです。
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