「think of」と「think about」はどちらも何かについて「考える」という意味の言葉ですが、それぞれの使い方には違いがあります。今回は簡単で分かりやすい例文を使って、これらの表現の違いを解説していきます。
「think of」と「think about」は、いずれも日常会話で使う頻度の高い表現です。特に「think of」は、「考える」以外の意味で使われることもあります。また「think of A as B」という熟語もあるので、合わせて覚えておきましょう。
「think of」と「think about」の意味の違い
think of A・・・「Aのことを考える」「Aを思い出す」「A(案など)を思い付く」
Aそのものを考える・思い出す・思い付く。
think about A・・・「Aについて考える」
Aに関連する周辺の物事も含めて考える。
簡単に言うと、以上の内容が「think of」と「think about」の意味の違いになります。「think of」と「think about」の違いは、前置詞の「of」と「about」の違いなので、まずはこの2つの前置詞の違いを知っておく必要があります。
「of」は、「~の」という意味で、何かの所有を表す前置詞です。「of」の後ろにくる名詞と繋がってその一部になっているニュアンスです。ですから、「think of A」は「Aそのものを考える」という意味になります。
また、英語の「think」は、日本語の「考える」という意味だけではなく、「思う」という意味でも使うことがあります。「think of」もよく考えて「思い出す」という意味で使うことがあります。この使い方は動詞の「remember(思い出す)」と似たような意味になります。
その他にも「think of」を「(案など)を思い付く」という意味で使うことがもありますが、基本となっているのは、「think of A(Aを考える)」という意味があって、よく考えて「(案など)を思い付く」何かを「思い出す」という意味の使い方もあると考えると分かりやすいと思います。
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「about」は、「~について,~に関して」という意味で、漠然と対象に関するその周辺の物事も含めて指し示す言葉です。ですから、「think about A」はAに関連する周辺の物事も含めてAについて考えるという意味になります。
それでは、「think of」と「think about」の使い方の違いを例文で確認していきましょう。
「think of」と「think about」の使い方の違い
「think of」の使い方
I’ve always been thinking of him since I met him.
私は彼に会って以来、いつも彼のことを考えています。
この例文は、出会って以来、彼に好意を持つ私が、ずっと彼のことを考えているという内容です。彼そのものを考えているので「think of」が使われています。
たとえば、例文の内容を「think about」で置き換えて「I’ve always been thinking about him.(私はいつも彼について考えています。)」と言うと、彼と私の関係や、彼に関わる周りの環境など、もっと広い範囲で考えているという意味の違いがあります。
I can’t think of my password.
パスワードが思い出せない。
この例文は「思い出す」という意味で「think of」を使っています。例文では「can’t」を使った否定文なので「思い出せない」という意味になります。
この例文の「think of」の部分を「remember」で置き換えて「I can’t remember my password.(パスワードが思い出せない。)」と言ってもほぼ同じような意味になります。
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I just thought of a good idea.
良いアイデアをちょうど思い付いたところです。
「think of」は他にも「(案など)を思い付く」という意味で使うこともあります。この例文では良いアイデアを「思い付いた」という意味で「thought of」が使われています。「just(ちょうど)」が使われていても、思い付いたのは少しだけ過去の出来事なので、過去形の「thought」を使うのが一般的です。
何かを「思い付く」と言いたい時は「come up with(思い付く)」もよく使うので合わせて覚えておきましょう。「I just came up with a good idea.(良いアイデアをちょうど思い付いたところです。)」
「think of」と「come up with」の言い換えについては、以前に書いた記事があるので、合わせて読むと理解が深まると思います。
今回は、英語で「思い付く」という意味になる「come up with」の使い方について解説していきます。
「come up with」と似たような意味を持つ「think of」という言葉もあるので、それぞれの言い換え方についても例文で学習していきましょう。
まずは「come up with」の意味を、さらに詳しく確認していきましょう…
「think of A as B」の意味と使い方
We want you to think of this as your home.
私たちはあなたにここを自分の家だと思ってほしい。
「think of A as B」は、「AをBと考える」または「AをBと見なす」という意味の熟語です。「as」は前後の名詞が「同じ」ことを示す言葉なので、「A as B」は「A = B」と考えると分かりやすいです。
例文では、「this(ここ) = your home(あなたの家)」という意味になるので、本当はここはあなたの家ではないけれど、自分の家のようにくつろいでほしいという意味になります。
「think about」の使い方
He has to think more seriously about his future.
彼は自分の将来についてもっと真剣に考えなければなりません。
この例文では、彼の将来について考えるという意味で「think about」が使われています。彼の将来とは、とても漠然としたものです。将来の仕事のことや家庭など、彼の未来の人生に関わるその周辺の物事も含めて、もっと真剣に考えなければならないと言っています。
このような場合は、「think of」ではなく、前置詞に「about」を使って「think about(~ついて考える)」で表現します。「think of A」は、Aそのものを「考える」「思い出す」「思い付く」という時に使い、「think about A」は、Aに関連する周辺の物事も含めてあれこれと「考える」時に使うという違いがあります。
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