「ask 人 for 名詞」と「ask 人 to 不定詞」は、どちらも中学英語で学習する必須英熟語ですが、英語を学び始めたばかりの頃は、前置詞やto不定詞の使い方の違いに戸惑うことが多いものです。今回は、「ask 人 for 名詞」と「ask 人 to 不定詞」の意味と使い方の違いを、簡単な例文で分かりやすく解説していきます。
「ask 人 for 名詞」と「ask 人 to 不定詞」の意味の違い
ask 人 for 名詞・・・「人に~を求める」
名詞が表す頼み事のために人に尋ねる
ask 人 to 不定詞・・・「人に~することを求める」
to不定詞(to+動詞の原形)は「~すること」という意味
簡単に言うと、以上の内容が「ask 人 for 名詞」と「ask 人 to 不定詞」の意味の違いになります。
「ask」は「尋ねる,求める,頼む」という意味の動詞です。そして、「for」は「~ために」という意味の前置詞なので、「ask 人 for 名詞」は「名詞が表す頼み事のために人に尋ねる」という意味になります。つまり、簡単に言えば「人に~を求める」と訳すことができます。
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一方、「ask 人 to 不定詞」は、「~すること」という意味のto不定詞(to+動詞の原形)が使われているので、「ask 人 to 不定詞」は「人に~することを求める」という意味になります。
「ask 人 for 名詞(~を求める)」と「ask 人 to 不定詞(~することを求める)」は、英文の構造が異なるため、意味は少し違いますが、使い方によってはほとんど同じ意味になることもあります。次では、「ask 人 for 名詞」と「ask 人 to 不定詞」の具体的な使い方の違いを例文で確認していきましょう。
「ask 人 for 名詞」と「ask 人 to 不定詞」の使い方の違い
I had to ask him for help.
私は彼に助けを求めなければなりませんでした。
この例文は、求める「人」を表す位置に「him(彼に)」が使われ、頼み事を表す名詞の位置に「help(助け)」が使われて「ask 人 for 名詞」の形になっています。
「ask 人 for 名詞」の使い方のポイントは、求める「人」を表す言葉は、必ず動詞の「ask(求める)」の後ろにくるということと、前置詞の「for(~のために)」の後には、頼み事を表す名詞または名詞相当語句(名詞と同じような働きをする語句)がくるのが基本のルールです。
補足:「had to~」は「have to~(~しなければならない)」の過去形です。
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I had to ask him to help me.
私は彼に助けを求めなければなりませんでした。
この例文は、求める「人」を表す位置に「him(彼に)」が使われ、to不定詞の位置には「to help(助けること)」が使われて「ask 人 to 不定詞」の形になっています。
「ask 人 to 不定詞」の使い方のポイントは、「to 不定詞」は「to+動詞の原形」で表すということです。「I had to ask him for help.」の「help」は名詞でしたが、「I had to ask him to help me.」の「to help」は動詞の原形を使ったto不定詞であるという違いに注目してください。
「I had to ask him for help.」と「I had to ask him to help me.」は、「I had to ask him」までは同じで、その後の表現が違います。「I had to ask him for help.」は前置詞+名詞の「for help(助けのために)」が使われています。一方、「I had to ask him to help me.」は、「to help me(私を助けること)」という名詞句(名詞のかたまり)が使われています。
つまり、整理して考えてみれば、どちらの例文も「頼み事を表す名詞」を動詞の「ask」で求めるという構造になっているのです。ですから、これらの例文は言い方の違いだけで「私は彼に助けを求めなければなりませんでした。」という同じような意味になることが理解できるのではないでしょうか。
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