普段の会話の中で、「私だったこうする」「私なら~する」のように、相手にやんわりと提案したい場面はよくあります。
もしも、親しい相手に言うのであれば、軽い提案を意味する「should」を使って、You should do that.(そうしてみたら。)のように気軽に伝えることができますが、初対面の相手など、まだ親しい人間関係を築けていない場合は、遠回しにやんわりと提案したいものです。
そんな時に使える英語のフレーズが「I would~」です。今回の記事では「I would~」の使い方を例文で解説していきます。
「I would~」の意味と使い方
The roads get crowded around this time of day.
この時間帯は道路が混みます。
If I were you, I would take the train.
私だったら電車で行くんだけど。
この例文には、いろいろな英語表現が使われているので、まずは例文全体の意味を1つ1つ解説した後に、「I would~」の使い方を説明します。
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get crowdedは、「混雑している」という意味です。その他にもget busyも「混雑している」という意味で使われることがあるので合わせて覚えておくと良いと思います。
this time of dayは、一日の中のこの時間という使い方なので、つまり「この時間帯」という意味になります。
相手にやんわりと提案する仮定法
If I were you, I would take the train.は、いわゆる仮定法の英語表現です。仮定法というと難しいと感じる方が多いと思いますが、簡単に分かりやすく解説していきます。
If I were you, I would take the train.を直訳すると「もしも私があなただったら、私は電車に乗るだろう。」という意味になります。ここでまず気になる事は、この英文では電車に乗るだろうと未来について言っているにもかかわらず、wereやwouldなどの過去形を使っているという点です。(wereはareの過去形。wouldはwillの過去形。)
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仮定法は未来のことを言っていても過去形になるというルールがあるのです。しかもI wasではなくI wereになるのがポイントです。これは古い英語の表現を今でも続けて使っているからこのような使い方になるのですが、たとえば日本語でも「私だったら~」の「だった」という過去形の表現で未来を表すことがあります。これが英語にあっても不思議ではないのです。
If I were you(もしも私があなただったら)のように、絶対に有り得ないことを仮定する時にI wasではなくI wereを使います。私があなたになれるわけないので。
このような仮定法の特殊な表現については以下の記事で解説していますので、興味のある方は合わせてご覧ください。
今回の記事では、I wishを使った仮定法を例文で解説していきます。
I wishの後のbe動詞は主語が何であれwereになるのが基本ですが、その理由と使い方について紹介します。「I wish~(~ならよかったのに)」は、現実離れした願いを表します…
仮定法は未来のことを言っていても過去形になる事と、I wasではなくI wereになる事、この2つのポイントだけ知っていれば、後は簡単です。
例文のIf I were you(もしも私があなただったら)の部分は、Ifの後ろに主語+動詞と続く基本的な使い方ですし、I would take the train(私は電車に乗るだろう)の部分は、仮定法なのでwouldが助動詞willの過去形になっていると考えれば、気を付けることは助動詞の後に動詞の原形(take)がくることだけです。
例文のような仮定法は、相手がこれからやろうとしていることを自分に置き換えて「私だったら~」「私なら~」と提案することができる表現です。そんな時には「I would~」という使い方がよく使われます。
「私だったらこうする」というように間接的に提案している意味合いになるので、相手にとって押し付けがましい提案になりにくい。日本人が好む物腰やわらかい言い方になります。
If I were youは省略できる
The canned food has expired.
その缶詰は賞味期限切れです。
I would not eat it.
私だったらそれを食べない。
本来は、「If I were you, I would not eat it.(もしも私があなただったら、私はそれを食べない。)」と言うところを、例文のように「If I were you(もしも私があなただったら)」という前置きのフレーズを省略して、I would not eat it.(私だったらそれを食べない。)だけ言うことがよくあります。
日常会話では、この前置きフレーズの「If I 動詞の過去形 ~」という部分を省略して、「I would~(私だったら~)」と言い始めることが多い。
日本語での会話でも、わざわざ「もしも私があなただったら」と前置きしなくても相手に意味が伝えられるので、英語でも省略されることが納得できると思います。
このように「もしも~だったら」という前置きフレーズが省略されているから、通常の過去の事を表すwouldの使い方と、仮定法の未来の事を表すwouldの使い方を混同しやすいのです。
これらの違いは、慣れてくると会話の内容によって判断できるようになります。初めのうちはこのよう英語表現があることを知っておくだけでも英会話に慣れるきっかけになると思います。
<例文>
The future is uneasy at this job.
(この仕事は将来が不安です。)
If I were you, I would look for a new job.
(私だったら新しい仕事を探します。)
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