「no more … than~」と「no less … than~」は、反対の意味を持つ構文なので、セットで使い方を覚えておくと分かりやすいです。
これらを使った文章は、単純に否定したり肯定するのではなく、比較対象を例として挙げることで、もっと説得力をもたせるフレーズです。
今回の記事では、「no more … than~」「no less … than~」意味の違いと使い方を例文で解説していきます。
「no more … than~」の意味と使い方
A whale is no more a fish than we are.
クジラは私たちと同じで魚ではない。
no more … than~は「~と同じく・・・ではない」という意味になります。
この例文で伝えたいことは、結局は「クジラは魚ではない」ということなので、A whale is not a fish.だけで相手に伝えられると思います。
ところが、no more … than~という形を使うことによって、単に「クジラは魚ではない」と伝えるのではなく、説得力のある例と比較して、それぞれ違いはないよねと伝えることができるのです。
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この例文では、初めにA whale is no more a fish(クジラは魚ではない)と言った後に、than以降で比較できる例のwe are(私たち)を挙げて、「私たち人間が魚ではないのと同じく、クジラも魚ではない」という意味になります。
何でこんな回りくどい言い回しになるのかというと、説得力をもたせたいからです。「クジラは魚ではない」と説得力を持たせたいがために、than以降に比較できる例を挙げて伝えているのです。クジラは魚類ではなく人間と同じで哺乳類ですと伝えたい。
<例文>
I have no more experience than him.
(私は彼と同じく経験がない。)
She is no more a fool than you are.
(彼女はあなたと同じく愚かではない。)
I’m no more nervous than you are.
(私はあなたと同じく緊張などしていない。)
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「no less … than~」の意味と使い方
He is no less a japanese than you are.
彼はあなたと同じく日本人です。
「more(より~である)」の反対の言葉が「less(より~ではない)」です。つまり、no more … than~「~と同じく・・・ではない」のmoreをlessに置き換えると、no less … than「~と同じく・・・である」という意味になります。
例文では、結局言いたいことはHe is Japanese.「彼は日本人です」ということなのですが、何でこんな回りくどい言い回しをするのか。
やはり、この場合もthan以降で説得力のある例のyou are(あなた)を挙げて、相手に説明を加えているからです。
noは否定を表す単語です。lessも否定を表す単語です。no lessのように否定の言葉が重なる二重否定の表現は、強い肯定を意味します。
例文では、単にHe is Japanese.「彼は日本人です」と伝えるよりも、「彼は日本人なんです。あなたと同じで。」と強く説明しているというニュアンスの違いがあるのです。
<例文>
She is no less beautiful than her mother.
(彼女は母親と同じく美しい。)
I’m no less a man than you are.
(私だってあなたと同じ人間なんだ。)
He is no less clever than his brother.
(彼は兄と同じく利口だ。)
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