英語は、数えられる名詞なのか、それとも数えられない名詞なのかを、とても気にする言葉です。
たとえば、二匹の猫を英語にするとtwo catsですが、日本人の感覚で言うとtwoがある時点で二匹だと分かるので、catの語尾にsをつける必要性が理解しにくいものです。
そのため、どうしても複数形の語尾のsが抜けてしまったり、ひとつの場合はa/anとtheをつけ忘れてしまうことが多いのです。
また、数えられない名詞でありながら「いくつかの」という意味のsomeと、「何でも,どれでも」という意味のanyが使えることなど、とてもややこしい。
今回の記事では、代表的な数えられない名詞一覧や、名詞の使い方のルールを分かりやすく解説していきます。
英語学習で重要な3つの名詞の種類
名詞には、固有名詞と一般名詞があります。
さらに英語では、「数えられる名詞(可算名詞)」と「数えられない名詞(不可算名詞)」を区別します。
名詞とは、物や人、場所などを表す単語の種類です。
名詞には、犬やリンゴなど目で見て指で指し示すことができるものもあれば、空気のように目に見えないものや、音楽や英語などのように概念的で指し示すことができない名詞もあります。
名詞は世の中にたくさんあり、英単語も膨大にありますが、英語を学ぶ上で重要な名詞の種類は「固有名詞」と「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の3つです。
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「固有名詞」・・・例)富士山、アメリカ など
固有名詞とは、この世でたった1つしかないもののことです。
富士山という山もアメリカという国もこの世で1つです。人の名前もその人物はこの世で一人しかいないので固有名詞になります。
「数えられる名詞」・・・例)猫、オレンジ など
猫は一匹、二匹と数えれます。オレンジも一個、二個と数えられます。
「数えられない名詞」・・・例)水、音楽、サッカー
水はコップに入っている状態であれば一杯、二杯と数えられますが、水そのものを数えようとしても数えられない。音楽やサッカーなど概念的なものも、1つの音楽、2つのサッカーなどと指し示して数えることがでない。
もっと分類すると名詞の種類はいろいろあるのですが、英語学習者は、まずは「固有名詞」と「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の3つを理解しておく必要があります。
固有名詞の使い方
1.大文字で書き始める
大文字で始まっている英単語は、固有名詞と思って良いでしょう。
2.a/an/theがつかない
固有名詞はこの世でたった1つしかないものを表しているので数を表すa/anや、「その」という意味で特定のものを指し示すtheをつける必要がありません。
この世で1つしかないので特定する必要もないのです。
≪例文≫
He climbs Mt.Fuji.
(彼は富士山に登ります。)
I go to America.
(私はアメリカに行きます。)
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数えられる名詞の使い方
1.数がひとつの場合は、a/an/theをつける
たとえば猫が一匹、二匹。リンゴが一個、二個など、数えられる名詞がひとつしかない場合は、a/an/theをつけるのが一般的です。
ただし例外もあって、なかにはa/an/theをつかないように表現する場合もありますが、基本的には数えられる名詞にはa/an/theをつけると思えておきましょう。
≪例文≫
She bought an apple at the store.
(彼女はその店でリンゴを買った。)
I have a cat.
(私は猫を飼っています。)
2.複数ある場合は、複数形にする
2つ以上ある場合は、名詞の後ろに「s」または「es」をつけて複数形にします。
名詞の中には単語の後ろのyをiにかえてesをつけたり、fやfeをvにかえてesをつけたり、単語の語尾を変化させて複数形になるものもあります。
≪例文≫
I have two cats.
(私は猫を二匹飼っています。)
There are three white dishes.
(白い皿が三枚あります。)
数えられない名詞の使い方
1.複数形で表さない
一個、二個と数えられない名詞なので、当然ですが複数形になることはありません。
2.前にa/anをつけない(theはつく場合があります)
a/anは、「ひとつの(特定のものではない)」という数を表す意味になるんで、数えられない名詞には使えません。
theは、「その」という特定のものを指し示す意味になるので、数えられない名詞でも使うことがあります。
3.someとanyが使える
数えられない名詞でも、「いくつかの」という漠然とした数を表すsomeや、「何でも,どれでも」という意味のanyを使うことができます。
≪例文≫
Give me some water.
(私に水をください。)
代表的な数えられない名詞一覧
数えられない名詞はたくさんありますが、なかでもよく使う代表的な単語を紹介します。
ちょっとややこしいですが、数えられない名詞と言っても、結局は日常会話の中で数えられないと困る場面が多々あります。
たとえば、coffeeは数えられない名詞ですが、「コーヒーを一杯ください」と注文する時に一杯と数えてしまう。
そんな時は「a cup of coffee(一杯のコーヒー)」と表すことができます。
二杯のコーヒーだったらtwo cups of coffee、三杯のコーヒーだったらthree cups of coffeeのように数えられます。
二杯以上になる時はcupsのように複数形になるのがポイントです。
日本語にすると矛盾した言い方になってしまいますが、数えられない名詞の数え方も合わせて覚えておくと良いでしょう。
数えられない名詞 | 数え方の例 |
coffee(コーヒー), tea(お茶), soup(スープ) | a cup of ~(カップ1杯の~) |
water(水), juice(ジュース), milk(牛乳) | a glass of ~(グラス1杯の~) |
icecream(アイスクリーム), sarad(サラダ) | a bowl of ~(深い皿1杯の~) |
cake(ケーキ), paper(紙) | a piece of ~(一切れの、一片の~) |
bread(パン), cheese(チーズ) | a slice of ~(一切れの~) |
sugar(砂糖), rice(米), flour(小麦粉) | a bag of ~(1袋の~) |
candy(キャンディー), detergent(洗剤) | a box of ~(1箱の~) |
meat(肉), beef(牛肉), chicken(鶏肉), pork(豚肉) | a package of ~(1パックの~) |
spaghetti(スパゲティー), pasta(パスタ) | a plate of ~(1皿の~) |
ここで紹介した数え方は、たくさんある中のひとつの例なので、状況によっては違い表した方になります。
たとえば、一袋の米だったらa bag of riceですが、茶碗1杯のごはんだったらa bowl of riceになります。
数えられない名詞には、米や砂糖のように「粒が細かいもの」や、牛乳やコーヒーのような「液体」、キャンディーやスパゲティーのように「練って固めたもの」などのような特徴がありますが一概には言えません。
今回の記事で紹介した数えられない名詞一覧はごく一部で、その他にもfish(魚)やsheep(羊)、air(空気)、hair(髪)など、たくさんあります。
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