今回は「complain about」「complain of」「complain to」の意味と使い方の違いを例文で解説していきます。
「complain」は「不満を言う,不平を言う」という意味の動詞で、高校英語で学習する言葉です。大学入試の問題でも見かけることがある、重要単語の1つなのでしっかり覚えておきましょう。
「complain of」「complain about」「complain to」の意味の違い
「complain of A」・・・「Aの不満を言う」
Aそのものの不満を言う。
「complain about A」・・・「Aについて不満を言う」
Aに関連する周辺の物事も含めて不満を言う。
「complain to A」・・・「Aに不満を言う」
Aに向かって不満を言う。
簡単に言うと、以上の内容が「complain of」「complain about」「complain to」の意味の違いになります。「complain」は「不満を言う,不平を言う」という意味の動詞ですが、その後にくる前置詞によって意味や使い方に違いがあります。
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「of」は、「~の」という意味で、何かの所有を表す前置詞です。「of」の後ろにくる名詞と繋がってその一部になっているニュアンスです。ですから、「complain of A」は、Aそのものについて不満を言うことを表します。
「about」は、「~について,~に関して」という意味で、漠然と対象に関係するその周辺の物事も含めて指し示す言葉です。ですから、「complain about A」は、Aに関連する周辺の物事も含めて不満を言うという意味になります。
「to」は、「~に,~へ」という意味で、後ろにくる名詞への方向性を表す前置詞です。後ろにくる名詞を指し示す「矢印⇒」のようなものです。ですから、「complain to A」は、Aに向かって不満を言うという使い方になります。
それでは、「complain of」「complain about」「complain to」の使い方の違いを例文で確認していきましょう。
「complain of」「complain about」「complain to」の使い方の違い
「complain of」「complain about」「complain to」は、いずれも、その後に名詞または名詞相当語句(代名詞や動名詞のように名詞と同じような働きをする語句)がきます。「complain of 名詞」「complain about 名詞」「complain to 名詞」このような形になるのが使い方の基本です。
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My mother complained of a headache.
私の母は頭痛を訴えた。
この例文の内容は、頭痛持ちの母が、頭が痛いという不平・不満をこぼしたと意味になります。「a headache(頭痛)」そのものについての不満を言っているので、「complain of」が使われています。
She always complains about her company.
彼女はいつも自分の会社について不満を言う。
この例文の内容は、彼女が会社の待遇について不満を言っているという意味になります。「her company(彼女の会社)」での地位や給与など、会社に関係する周辺の物事も含めて不満を言っているので、「complain about」が使われています。
I complained to her about the noise.
私は彼女にその騒音について不満を言った。
この例文は、私が彼女に向かって騒音の不満を言ったので、前置詞の「to」を使って「I complained to her」と言っています。「to」は後ろの名詞を指し示す「矢印⇒」のような使い方をするので、「I complained(私は不満を言った)⇒ her(彼女に)」このような意味合いになります。
実際に英語で話す時に、何らかの物事について不満を言いたい場合は、その周辺の物事も含めて不平・不満を説明する必要があるので、「complain of」に比べて「complain about」の方が使う頻度が高いように思えます。
そして、不平・不満を言う相手がいる場合は、その相手を指し示す必要があるので「complain to」を使います。
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