今回は、「provide」と「supply」の意味と使い方について例文で解説していきます。
この2つの言葉は、「供給する」という意味の動詞で、とてもよく似た言葉ですが、それぞれがもつニュアンスに微妙な違いがあります。
まずは、provideとsupplyのニュアンスの違いを確認してから、「provide A with B」や「supply A with B」などの使い方を例文で学習していきましょう。
「provide」と「supply」のニュアンスの違い
provide・・・必要なものを前もって準備しておく
supply・・・必要なものを補充する
簡単に言うと、以上の内容がprovideとsupplyのニュアンスの違いになります。provideとsupplyはとても似た意味をもつ動詞で、「供給する」「与える」と言いたい時に、どちらの言葉でも使える場合が多いです。
provideは、何らかの事態に備えて、必要なものを前もって準備しておくというニュアンスを含む言葉です。provideの「pro」は「前」を意味するので、前もって準備するために必要なものを「供給しておく」という意味になります。
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supplyは、必要なものや不足しているものを補充しておくというニュアンスを含む言葉です。supplyの「sup」は「十分」を意味する単語のパーツです。不足分を十分に補給して満たしておくという意味合いになります。
provideとsupplyは、微妙なニュアンスの違いはありますが、非常に似た言葉です。ですから、どちらを使っても間違いではないことが多いです。ただし、provideは前もって必要なものを供給するという言葉で、supplyは不足してから必要なものを供給するというニュアンスの違いがあります。
これらの言葉は使い方も非常に似ています。次では、provideとsupplyの具体的な使い方を例文で確認していきましょう。
「provide」の使い方
We provide you with the best solution.
私たちは最適な解決策を提供します。
この例文で使われている「provide A with B」は「AにBを与える(供給する・提供する)」という意味になります。solutionは「解決策」や「回答」という意味の名詞です。日本語でもビジネス用語で「ソリューション」を使うことがあります。
例文では、あなたが何か必要な物は、私たち(企業)が最適な解決策を提供しますという内容です。provideを使うことで、必要なものは前もって準備できるというニュアンスが含まれています。また、provideを現在形で使うことで、常に最適な解決策を提供しているという意味合いもあります。
この例文をsupplyを使って「We supply you with the best solution.(私たちは最適な解決策を提供します。)」というと、困ったことが起こってから解決策を提供しているような、事後的で受け身のニュアンスが感じられます。それではイメージが良くないので、企業などでは事前的なprovideを使うことが多いです。
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He must provide for a large family.
彼は大家族を養わなければなりません。
provideは、生活に必要なものを供給するということから「養う」という意味で使われることがあります。この場合は例文のように「provide for~(~を養う)」の形で使うことが多いです。provide forで「を養う」「を扶養する」という意味になるので、当然ですが、前置詞のforの後には、養う対象となる人や動物を表す名詞がきます。
「supply」の使い方
例文①:They supplied the dry land with water.
彼らは乾燥地に水を供給した。
例文②:They supplied water to the dry land.
彼らは乾燥地に水を供給した。
supplyとprovideは、「with」「to」「for」などの前置詞を伴うことが多い動詞です。どの前置詞を使うかによって、微妙に意味合いが変わります。
「supply A with B(AにBを与える)」を使った例文①は、前置詞のwithは一緒になっているような身近な感覚があるので、たとえ輸送であって手渡しで大切に供給したというニュアンスが伝わってきます。たとえば、乾燥した土地の人たちに飲み水を供給したといった感じです。
一方、「supply B to A(AにBを与える)」を使った例文②は、前置詞のtoは単なる「矢印⇒」なので、「water(水)」⇒「dry land(乾燥地)」このような矢印の方向性だけの関係になります。ですから、単に輸送で水を送っていたり、乾燥地の畑に水路で水を供給したといった感じです。
例文①の「supply A with B(AにBを与える)」と、例文②「supply B to A(AにBを与える)」では、AとBの位置が入れ替わっていることが使い方のポイントです。
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