日本語では「思い出す」と「覚えている」は別の言葉ですが、英語で「思い出す」と「覚えている」と言いたい時には、どちらも「remember」を使います。
英語の「remember」は広い意味合いで使う言葉なので、もっと根源的な意味のコアイメージをとらえることが大切です。
rememberには「思い出す」と「覚えている」の区別がない
<rememberのコアイメージ>
頭の中に情報を留めて、いつでも取り出せる状態にする
「remember」のコアイメージは、頭の中に留めた情報を、いつでも必要な時に取り出せる状態にするという意味合いがあります。
人が情報を記憶するという行為には、「情報を覚える」「記憶に留める」「頭の中から情報を取り出す」の3つの要素があります。英語の「remember」には、これら全てが含まれているので、日本語のように「思い出す」と「覚えている」の区別がないわけです。
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ですから、これから新しい「情報を覚える」と言いたい時でも「remember」を使うことができますし、昔に覚えた情報をずっと「記憶に留める」と言いたい時でも使えます。さらには、忘れていたけど今「思い出した(頭の中から情報を取り出せる)」という時でも「remember」を使うことができるのです。
そして、これらの全てに共通することが、「remember」の頭の中に情報を留めて、いつでも取り出せる状態にするというコアイメージになります。この状態に今なった場合が「思い出す」という意味で、この状態がずっと続いている場合が「覚えている」という意味になるわけです。それでは、具体的な使い方を例文で確認していきましょう。
「remember」の使い方
「新しい情報を覚えておく」
Remember to take out the trash on Tuesday.
火曜日にゴミを出すのを覚えておいてね。
この例文は、ゴミを出す日が火曜日だという新しい情報を覚えておくという意味で「remember」が使われています。例文のように現在形のrememberと不定詞を使って「remember to do」という形になっている場合は、これから「新しい情報を覚えておく」という意味で使うことが多いです。
「remember」と使って「新しい情報を覚えておく」と言いたい時には、必ず不定詞を伴うわけではありませんが、一例として覚えておくと判断の目安になります。
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「ずっと覚えている」
I remember coming to this place three years ago.
私は3年前にこの場所に来たことを覚えています。
この例文では、3年前の過去にこの場所に来たことを現在もずっと「覚えている」という意味で「remember」が使われています。例文のように現在形のrememberと動名詞を使って「remember doing」という形になっている場合は、過去から現在に至るまで、ずっと記憶に留めているという意味で使うことが多いです。
「remember」と使って「記憶に留める」と言いたい時には、必ず動名詞を伴うわけではありませんが、現在形のrememberと動名詞の組み合わせを一例として覚えておくと判断の目安になります。
「思い出す」
I remembered coming to this place three years ago.
私は3年前にこの場所に来たことを思い出しました。
「記憶に留める」ということは、習慣的にずっと継続して覚えているということなので、習慣的な継続を表す動詞の現在形を使って「remember doing」で表しますが、「思い出す」という行為は、ある瞬間に記憶が蘇ったことを言います。ですから、この例文のように過去形のrememberedと動名詞を使うと、過去のある瞬間に「思い出した」という意味になるのです。
I can’t remember his name.
彼の名前が思い出せない。
「can’t remember(思い出せない)」このような表現もよく使います。これを「覚えていることができない」という意味で考えることもできるので、英語のrememberには「思い出す」と「覚えている」の区別がないことがよく分かります。
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