今回は、現在完了形の英文に使われるeverとneverの意味と使い方の違いについてです。
everは、現在完了形の英文では主に疑問文で使われ、肯定文では使いません。
では、なぜ現在完了形の肯定文で使わないのか?その理由についても解説していきます。
「ever」の意味と使い方
Have you ever been to Osaka?
あなたは大阪に行ったことがありますか?
everは「今までに」という意味で訳されることがありますが、実はちょっと違います。
ever無しで、Have you been to Osaka?(あなたは大阪に行ったことがありますか?)と言っても、「今までに」大阪に行ったことがあるのか?という意味になります。これは現在完了形に、過去から現在までの「今までに」という意味合いが含まれているからです。
それでは、everが有ると無いのでは、どのように違いがあるのか?everは副詞なので、副詞は主に動詞や形容詞を修飾する働きがあります。この例文の場合はeverが動詞を修飾している使い方なので「行ったことある」のhave beenを強調しています。
つまり、everは、「どんなに昔でも」「たった1度でも」いいから、今まで大阪に行ったことがありますか?と強調する役割があるのです。
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<例文>
Have you ever eaten this dish?
(あなたはこの料理を食べたことがありますか?)
Have you ever climbed Mt.Fuji?
(あなたは富士山に登ったことがありますか?)
Have you ever listened to this song?
(あなたはこの曲を聴いたことがありますか?)
現在完了形の肯定文でeverを使わない理由
すでに述べていますが、現在完了形には、過去から現在までの「今までに」という意味合いが含まれています。ですから、現在完了形の肯定文にeverを使うことはありません。
たとえば、I have been to Osaka.(私は大阪に行ったことがあります。)このような現在完了形の肯定文に、everを使って「どんなに昔でも」「たった1度でも」今まで私は大阪に行ったことがあります。というように強調するのは変ですよね。ですから、現在完了形の肯定文にeverは使いません。
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「never」の意味と使い方
I have never been to Osaka.
私は大阪に行ったことがありません。
neverは「今まで~ない」「1度も~ない」という意味の副詞です。neverも副詞なので主に動詞や形容詞を修飾します。この例文ではneverを使って「今まで1度も」大阪に行ったことがないと強調しているのです。
つまり、I have not been to Osaka.(私は大阪に行ったことがありません。)を強調した言い方が、I have never been to Osaka.(私は今まで1度も大阪に行ったことがありません。)というわけです。
<例文>
I have never seen him.
(私は彼に会ったことがない。)
I have never skated.
(私はスケートをしたことがない。)
I have never read his book.
(私は彼の本を読んだことがない。)
【まとめ】everとneverの違い
「ever」・・・「(今までたった1度でもいいから)~ある」と強調する
「never」・・・「(今までたった1度も)~ない」と強調する
以上の内容が、現在完了形の文に使われるeverとneverの意味の違いです。使い方はどちらも主に動詞を強調するために使います。
また、現在完了形の場合、everは疑問文で使うことが多く、肯定文では使いません。否定文にはnot everではなく、neverを使うことが一般的です。
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