「not so much A as B」は、高校英語で学習する比較表現です。
これは「AというよりはむしろB」という意味になるのですが、英文のかたちといい、この訳といい、とても分かりにくですよね。しかしもテストでは、この書き換え問題が出題されることがあります。
そんな、ややこしい構文をできるだけ簡単な例文を使って覚え方を解説していきます。
「not so A as B」は「as A as B」の否定のかたち
I am not so rich as you.
私はあなたほどお金持ちではない。
「not so much A as B」の使い方を学習する前に、もっと基本的なかたちの「not so A as B」の使い方について理解している分かりやすい。
「not so A as B」は、「BほどAでない」という意味なります。このかたちをよく見ると、 「as A as B」で「Bと同じくらいAだ」というas as構文の否定文であることがわかります。
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notをつけて否定文にし、soとasを換えているだけです。訳し方もas as構文の「Bと同じくらいAだ」を否定の意味にした「BほどAでない」という意味になっています。
soは主に形容詞を修飾する副詞なので、soの後ろには必ず形容詞がきます。例文では、rich(お金持ちの)という形容詞が使われていて、not so rich(そんなにお金持ちではない)と言っています。
この形容詞の部分が、「たくさん(量・程度)」を表す形容詞のmuchを使っているのが、「not so much A as B」というかたちです。
基本となる「not so A as B」の使い方が分かったところで、次は「not so much A as B」の意味と使い方について解説していきます。
「not so much A as B」の意味と使い方
He is not so much an actor as a comedian.
彼はコメディアンほど俳優ではありません。
「not so much A as B」は、「AというよりはむしろB」と訳されることが多いのですが、「not so much A as B」も、as as構文の否定のかたちで、それぞれの程度を比較しているのだと考えると覚え方として分かりやすい。
muchは、程度を表す形容詞です。例文では主語のHe(彼)が俳優なのか、コメディアンなのか、その程度を比較しているわけです。
初めにHe is not so much an actorで「彼はそんなに俳優という感じではないよね」と程度を言っています。その後にas a comedianと言って「むしろ彼はコメディアンだよね」と付け加えている言い方です。
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「not so much A as B」を「B rather than A」に書き換え
He is a comedian rather than an actor.
彼は俳優というよりはコメディアンだ。
「not so much A as B」は、「AというよりはむしろB」という意味にありますが、これを「B rather than A」に書き換えることができます。
書き換える時は、比較する対象のAとBの位置が逆になることがポイントです。
例文では、初めにHe is a comedianで「彼はコメディアンなのだ」と言ってから、rather than an actorと言って「むしろ俳優と言うよりはね」と比較しています。
このように、初めにHe is a comedian「彼はコメディアンなのだ」と伝えたいことを言っているので、rather thanを使った言い方は分かりやすい。それに比べて、「not so much A as B」は、とても遠回しでややこしい言い回しです。
ですから、日常会話で「not so much A as B」を使うことは、あまりありません。「むしろ~だ」と言いたい時は「rather than」で事足ります。ただし、文章では「not so much A as B」を見ることがあるので、このような英語表現もあることを知っておくと良いでしょう。
as~as構文の意味と使い方について書いた記事があるので合わせてご覧ください。
今回の記事では、as~as「同じくらい~」という意味の構文の使い方について例文で解説していきます。
英語の比較表現は、「原級」「比較級」「最上級」の3つあり、語尾にerまたはmoreの比較級と、語尾にestまたはmostの最上級は理解しやすいですが、原級については意外と見落とし勝ちなので、しっかり使い方を確認していきましょう…
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