今回は、「by all means(是非とも)」と「by no means(決して~ない)」を使う位置と覚え方について解説していきます。まずは、なぜこのような意味になるのかを確認していきましょう。
「by all means」と「by no means」の意味の覚え方
「by all means」は「是非とも」という意味の副詞句で、「by no means」は「決して~ない」という意味の副詞句です。これらの覚え方は、なぜこのような意味になるのかを知っておくと分かりやすいです。
by all means「是非とも」
「by all means」の「by」は「~によって」という意味で、「all」は「全ての」という意味の言葉です。そして、「means」は「方法,手段」を意味する言葉なので、「by all means」を直訳すると「全ての手段によって」という意味になります。
このことから、全ての手段を使っても得るべきだというニュアンスで、「by all means」は「是非とも」という意味で使われます。何かを「是非とも」おすすめしたい時や、「是非とも」達成したい目的がある場合などに「by all means」を使うことができます。
または、「~をしてもいいですか?」と聞かれた時に、相手に許可を示す返事として「是非とも」「もちろんどうぞ」という意味で、「by all means」だけを一言フレーズで使うこともあります。
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by no means「決して~ない」
「by no means」の「by」は「~によって」という意味で、「no」は「ない」という意味の言葉です。そして、「means」は「方法,手段」を意味する言葉なので、「by no means」を直訳すると、「どんな手段を使っても~ではない」という意味になり、「by no means」が「決して~ない」という強い否定表現であることが分かります。
以上のように、なぜこのような意味になるのかというコアイメージを知っておくと、「by all means」と「by no means」の覚え方が分かりやすくなります。
「by all means」と「by no means」を使う位置
結論から言うと、「by all means」は文頭、文中、文末の全ての位置で使いますが、「by no means」は文頭と文中だけで使い、文末で使うことはほとんどありません。
文頭の使い方
By all means, pleasa try out this new smartphone.
是非、この新しいスマートフォンをお試しください。
By no means, should you give up.
決して諦めてはいけません。
「by all means」と「by no means」は副詞句なので、文頭の位置で使う場合は、「by all means」や「by no means」の後に「,」カンマを付けて区切ります。いきなり文頭に副詞句を置くと、どこからどこまでが意味の塊なのか分かりにくいので、副詞句を文頭に置く場合は、その後ろの位置で「,」カンマを使って区切るのが基本の使い方です。
しかし、近代英語では簡略化が進み、「by all means」や「by no means」を文頭に使っても「,」カンマを省略するケースも多々あります。
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文中の使い方
「by all means」や「by no means」を文中に使う場合は、一般動詞の前、またはbe動詞や助動詞の後ろの位置で使います。
You should by all means see that exhibition.
その展示会をあなたは是非見るべきです。
「by all means」は、何かを勧める時の「should」や、目的を達成する意志を表す「will」などの助動詞を伴うことが多いです。その場合は、この例文のように助動詞「should」の後ろの位置で「by all means」を使います。
He is by no means a bad person.
彼は決して悪い人ではありません。
「by no means」はbe動詞を伴うことが多いです。その場合は、この例文のようにbe動詞の後ろの位置で「by no means」を使います。
文末の使い方
Please come to my house by all means.
是非とも私の家にお越しください。
この例文は「Please come to my house(私の家にお越しください)」だけでも意味は通じるのですが、文末に「by all means(是非とも)」を加えて強調しています。
文法的には「by no means」を文末で使っても間違いではないかもしれませんが、現実的には「by no means」を文末に使うことはほとんどありません。なぜなら、「by no means」を文末の位置に使うと、文章の最後までいかないと肯定文なのか否定文なのか分からなくなるからです。
このような回りくどい言い回しは英語圏の人達に好まれない傾向があるので、大抵は文中の早い位置で「by no means」を使うことが多いです。
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