今回は、「to have 過去分詞」の意味と使い方についてです。この表現は特に「seem to have 過去分詞」のかたちがよく使われるので、その訳し方を簡単な例文で解説していきます。
「seem to ~」を使った表現は、その他にも似たようなものがあるので混同しがちです。「seem to have been」と「seem to be」の使い方の違いについても例文で確認していきましょう。
「seem to have 過去分詞」の使い方
There seems to have been an old school near here.
この近くに古い学校があったようです。
「to have 過去分詞」のかたちになる不定詞の完了形は、「過去」を表していることがポイントになります。
この例文のto have been an old schoolは、「古い学校があった」という過去について言っています。そして、状況からseem「~ようだ」と思っているのは「現在」のことです。
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つまり、「この近くに(昔)古い学校があったようだと(今)思っている」という意味の訳し方になるのです。
この例文で使われている「seem to have 過去分詞」は、「~だったようだ」という意味になります。高校英語のテストでよく出題されるので、そのまま丸ごと覚えておくと良いでしょう。
「seem to have 過去分詞」は、「It seems that ~(~のようだ)」という表現で書き換えが可能です。
It seems that there was an old school near here.
この近くに古い学校があったようです。
この例文は、現在と過去の情報が分かりやすくthat節で区切られています。that節より前の文のIt seemsで、今「~ようだ」と思い、that節より後ろの文のthere was an old school near hereで、昔「この近くに古い学校があった」という意味になっています。
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「seem to have 過去分詞」と「seem to be」の使い方の違い
(1)There seems to have been an old school near here.
この近くに古い学校があったようです。
(2)There seems to be an old school near here.
この近くには古い学校があるようです。
このように「seem to have 過去分詞」と「seem to be」を使った例文では意味が違います。
(1)の「seem to have 過去分詞」を使った例文の場合は、seem「~ようだ」と思っているのは「現在」のことで、to have been an old school near here「この近くに古い学校があった」のは「過去」のことを言っています。
一方、(2)の「seem to be」を使った例文では、seem「~ようだ」と思っているのは「現在」のことで、to be an old school near here「この近くに古い学校がある」のも「現在」のことを言っています。このように「seem to have 過去分詞」と「seem to be」は意味が違うので、状況によって使い分ける必要があります。
「seem to have 過去分詞」は、実際の英会話でもよく使う表現です。たとえば、He seems to have caught a cold.(彼は風邪をひいたようだ。)このように短い文でも使うことができます。彼が風邪をうつされた瞬間は過去のことで、彼が風邪をひいているように見えているのは現在という意味の訳し方になります。
「It seems that~」の使い方について書いた記事もあるので、合わせてご覧ください。
今回は、「It seems that~」の意味と使い方についてです。「It seems that + S + V 」は、「S + seems + to 不定詞」のかたちで書き換えが可能です。
書き換え方についても簡単な例文で確認していきましょう。
「It seems that~」は、「~するように思われる」という意味で使われる構文です…
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