この話は、先日、アメリカ人の友人とフットサルをやっていた時の出来事です。友人の一人が私に「日本人のniceの使い方に違和感がある」と言うのです。
彼が言うには、フットサルで良いシュート蹴った人に対して、周りの日本人が「ナイスシュート!」と声をかけることに違和感をおぼえるらしい。
こんな時に英語圏の人であれば、「Good Shot!」と声をかけることが正しい英語です。
「ナイス」でもなく「シュート」でもなく、「Good Shot!」だと言うので、これは日本人と英語圏の人の間に「nice」と「good」の使い方の違いがあるのではないかと思い、これらの違いについて彼としばらく話してみました。
動作に対しては「good」を使うことが多い
「nice」と「good」はどちらも、「良い」という意味の形容詞ですが、「good」にだけ「よく~する」「立派に~する」という副詞としての意味があります。そのせいか人間の動作に対しては、「nice」よりも「good」の方を使うことが多い。基本的には、形容詞は名詞を修飾し、副詞は主に動詞や形容詞を修飾する働きがありますが、それが理由だとは断定できない。
アメリカ人の友人が指摘していたことが本当なのかを確かめるために、海外のサッカーの試合をテレビで英語音声にして見てみると、確かに実況の人が「Good Shot!」と言っています。つまり、日本人が言う「ナイスシュート!」は和製英語というわけです。
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他のスポーツでの使い方はどうかと思い、メジャーリーグのテレビ放送を英語音声で見てみると、やっぱり「nice」よりも「good」の方をよく使います。ただし、全く「nice」を使わないというわけではありません。「Nice play!」は使います。
確認したのはサッカーと野球だけですが、こうなるとゴルフの「ナイスショット!」も、正しい英語では「Good Shot!」の可能性が高い。
「nice」は物に対して使うことが多い
「nice」と「good」はどちらも、「良い」という意味の形容詞ですから、「物(名詞)」に対して修飾する場合は、どちらを使っても文法的に間違いではないはずです。にもかかわらず、物に対しては「nice」を使うことが多い。
特に、文章ではなく短いフレーズで、物に対して言う時は、「nice」を使うことが多い。たとえば、「Nice shoes!(いい靴だね!)」や「Nice jacket!(いいジャケットだね!)」などです。
ただし、「nice」と「good」の違いを示すはっきりとしたルールがあるわけではない。物に対しては「nice」を使うことが多いので、聞き慣れている分、「good」を使った時に違和感があるというだけです。
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人に対して使うと「nice」と「good」で意味が違う
人に対して「nice」と「good」を使った場合は、はっきりとした意味の違いがあります。
He is a good looking guy.
彼は(外見が)かっこいいね。
この例文のように、人に対してgoodを使った場合は、外見が良いという意味になり、見た目がかっこいいという意味合いになります。
He is a nice guy.
彼は(内面が)いい人だね。
一方、人に対してniceを使った場合は、内面が良いという意味になり、優しくて性格が良いという意味合いになります。
日本人が「ナイスガイ」と言うと、見た目がかっこいい男性というイメージがありますが、実はniceを使うと性格が良い人というイメージになります。ちなみに英語圏の人は「Nice guy!」だけで使うことはほとんどありません。「He is a nice guy.」のように文章で使うことが多い。
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