仮定法過去や仮定法過去完了の英文では、「would」「could」「might」などの助動詞が使われます。今回は、仮定法過去や仮定法過去完了の使い方の違いと、仮定法においての助動詞の使い分けについて解説していきます。
仮定法の「would/could/might」の使い分け
could・・・「~できる(可能)」
might・・・「~かもしれない(推量)」
would・・・「〜だろう(単純未来)」「〜するつもりだ(意志未来)」
couldは、「~できる」という可能を表す助動詞です。mightは「~かもしれない」という推量を表す時に使います。そして、wouldは「〜だろう」という単純に未来のことを表す時と、「〜するつもりだ」という未来についての意志を表す時に使うのですが、文脈によっては、would、could、mightのどれを使ったら良いか迷ってしまうことがよくあります。
wouldの「〜だろう」はmightの「~かもしれない」という推量とも似ているし、wouldの「〜するつもりだ」はcouldの「~できる」という可能とも似ているので、仮定法の学習を始めたばかりの方にとっては、これらの使い分けが難しいと感じることがあるのです。
そんな時は、まずは文章の内容から、couldの「~できる」という可能を表すものなのか。それともmightの「~かもしれない」という推量を表すものなのかを見極めてみましょう。そして、couldでもmightでも当てはまらない時にwouldを使うくらいに覚えておくと、使い分けが簡単になるのではないでしょうか。(shouldを使うこともあるけど比較的頻度は少ないです。)
それでは、仮定法のwould、could、mightの使い分けのコツを踏まえた上で、次では、仮定法過去と仮定法過去完了の使い方の違いを例文で確認していきましょう。
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仮定法過去と仮定法過去完了の使い方の違い
仮定法過去
「If 主語 過去形, 主語 (would/could/might) 原形」
If I had money now, I could buy this watch.
もし今お金があれば、この時計を買えるのに。
この例文は、もしも、お金を持っていたら、この時計が買えるのになぁと、今現在、思っているという内容です。今思っているので、時制は現在なのですが、仮定法の文法は過去形になります。
仮定法過去の使い方は、「If 主語 過去形, 主語 (would/could/might) 原形」の基本の形を覚えておきましょう。
この例文では、動詞は過去形の「had」を使い、助動詞も過去形のcouldを使っています。ただし、助動詞の後に続く動詞は原形になるので、「buy」は動詞の原形になっています。
この例文は、「時計を買えるのに」という可能を表す内容になっているので、助動詞はcouldが使われています。
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仮定法過去完了
「If 主語 had+過去分詞, 主語 (would/could/might) have+過去分詞」
If I had helped her, she would have succeeded.
もし私が彼女を助けていたら、彼女は成功しただろうに。
この例文は、過去の出来事に対して、さらに昔に〇〇をしていたら良かったのにという、いわゆる大過去と呼ばれる表現になっています。この場合は「had+過去分詞」の過去完了を使います。
仮定法過去完了の使い方は「If 主語 had+過去分詞, 主語 (would/could/might) have+過去分詞」の基本の形を覚えておきましょう。
この例文では、動詞は過去完了の「had helped」を使っています。そして、「would have succeeded」も過去完了になっているのですが、wouldが助動詞なので、その後に続く「have」が原形になっているところが使い方のポイントです。
この例文は、可能のcouldでも、推量のmightでもない内容になっているので、助動詞の使い分けはwouldを選択すると良いでしょう。
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