今回は「as~as…」構文の否定文について例文で解説していきます。昔の学校教育では肯定文では「as~as…」を使い、否定文では「not so~as…」を使うことが正しく、「not as~as…」は間違いだと学習した方もいらっしゃると思います。
ところが、現代英語では否定文でも「not as~as…」を使うことが一般的です。そのため、「not as~as…」と「not so~as…」の意味や使い方の違いを考えてしまい、結局どちらを使ったら良いのか分からないという人も少なくありません。
「not as~as…」と「not so~as…」の意味の違いはあるの?
「not as~as…」「not so~as…」・・・「…ほど~ではない」
結論から言うと、「not as~as…」と「not so~as…」は、どちらも「…ほど~ではない」という意味の構文で、これらの違いはほとんどありません。
昔の学校教育では、肯定文では「as~as…」を使い、否定文では「not so~as…」を使うと教えていましたが、現代英語では否定文でも「not as~as…」を使うことが多いです。
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本来は「not so~as…」を使うことが正しいとされていましたが、1950年代頃から「not as~as…」の方を使う人の方が徐々に多くなり、現在では「not as~as…」の方が一般的な表現になっています。
以前の学校教育で、否定文の場合は必ず「not so~as…」を使うと学習していた人にとっては、どうしても納得できないという点もあると思うので、簡単な例文を使って、意味や使い方の違いをもう少し詳しく解説していきます。
「not as~as…」と「not so~as…」の使い方
例文①:I am not as tall as he.
例文②:I am not so tall as he.
私は彼ほど背が高くありません。
「not as~as…」に使われている2つの「as」はそれぞれの品詞に違いがあります。1つ目の「as」は「同じくらい~」という意味で、同じ程度を表す副詞です。2つ目の「as」は「~ほど」という意味の接続詞です。
例文①の「I am not as tall as he.」を分かりやすく区切って和訳すると、「I am not as tall(私は同じくらいの身長ではありません) / as he(彼と比べて)」という意味になります。
直訳すると「私は彼と同じくらいの身長ではない。」という意味になるので、私は彼よりも身長が低いかもしれないし、彼よりも身長が高いかもしれないわけです。ですから、本来は例文の和訳のように「私は彼ほど背が高くありません。」という意味にはならないのです。
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「not so~as…」に使われている「so」は「そのように~」という意味の程度を表す副詞ですが、副詞の「as」のように同じ程度を表しているわけではありません。
例文②の「I am not so tall as he.」を分かりやすく区切って和訳すると、「I am not so tall(私はそのように背が高くありません) / as he(彼と比べて)」という意味になります。
ですから、私は彼よりも身長が低いことを表すので、例文の和訳の「私は彼ほど背が高くありません。」という意味になります。
このように、本来は「not so~as…」の方が文法的に正しいとされてきましたが、20世紀半ば頃から徐々に「not as~as…」を「…ほど~ではない」という意味で使う人が多くなってきて、現在では「not as~as…」が標準化しました。
英語表現において、このようなケースは珍しいことではなく、たとえ文法的に間違っていたとしても「not so~as…」よりも「not as~as…」の方が使いやすいから残っていくわけです。英語に限らず他の言語表現でも時代と共に変化していくものなのです。
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