今回は、「not only A but also B」の意味と使い方について解説していきます。
「not only A but also B」は、相手に最も伝えたい内容を文末に置く、いわゆる倒置表現です。倒置ゆえに、通常の英文に書き換える時は注意が必要です。
「A as well as B」を使った書き換え方も例文で確認していきましょう。
「not only A but also B」の意味と使い方
I want to drink not only coffee but also tea.
私はコーヒーだけでなく紅茶も飲みたいです。
「not only A but also B」は、「AだけでなくBもまた」という意味になります。つまり、「AもBも両方~だ」と言いたい時に使う表現です。
この例文では、コーヒーと紅茶の両方を飲みたいと言っています。ただし、「AだけでなくBもまた」という訳し方からも分かるように、とても回りくどい使い方になので、日常会話で同じようなことを言いたいのであれば、I want to drink coffee and tea.(私はコーヒーと紅茶が飲みたい。)このような簡単な表現で十分です。比較的「not only A but also B」は、やや堅い表現になります。
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それでは、なぜ「AだけでなくBもまた」という、わざわざ回りくどい言い方をするのか?次の例文で確認していきましょう。
「not only A but also B」の倒置表現
Nancy can speak not only English but also French.
ナンシーは英語だけでなくフランス語も話すことができます。
この例文の内容は、「ナンシーが話せる言語は英語だけじゃないんだよ。フランス語も話せるのだから。」というニュアンスになります。こんなふうに言われた、「ナンシーはすごいね。」と思えるのではないでしょうか。
それでは、Nancy can speak English and French.(ナンシーは英語とフランス語を話すことができます。)という言い方ではどうでしょうか。きっと、こんなふうに言われた「へー。そうなんだ。」という印象になるのではないでしょうか。
つまり、「not only A but also B」の「AだけでなくBもまた」という表現は、あえて回りくどい言い方をして、言いたいことを強調している使い方になります。「ナンシーはフランス語も話せるんだよ。」という、最も相手に伝えたいことを文章の後ろの方に置く、いわゆる倒置の表現を使って強調しています。
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「not only A but also B」の書き換え
(1)Nancy can speak not only English but also French.
ナンシーは英語だけでなくフランス語も話すことができます。
(2)Nancy can speak French as well as English.
ナンシーは英語はもちろんだがフランス語も話すことができます。
「not only A but also B」を「A as well as B」で書き換える問題が、高校英語のテストで出題されることがあります。「A as well as B」は、「Bはもちろんだが、Aも」という意味になります。「同じ」という意味のasを使った表現なので、AとBが同じように良いという意味合いになります。
すでに述べていますが、「not only A but also B」は最も相手に伝えたいことを文章の後ろに置く、倒置表現です。例文(1)では、「ナンシーはフランス語も話せる」ということが最も言いたいことです。
一方、「A as well as B」を使った例文(2)は、倒置表現ではなく通常の英文です。本来、英語表現は最も言いたいことを文章の前の方に置く傾向があります。ですから、「not only A but also B」を「A as well as B」で書き換える場合は「A」と「B」を入れ換える必要があるのです。例文の書き換えでは「English」と「French」の位置が入れ換わっています。
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