「carry out」と「carry on」は動詞と副詞を組み合わせた句動詞です。
動詞のcarryを使った句動詞はその他にもいくつかありますが、その中でも「carry out」と「carry on」は使う頻度が高い言葉なので、今回はこの2つの句動詞を取り上げて、それぞれの意味と使い方を例文で解説していきます。
「carry out」の意味
「実行する,成し遂げる」
「carry out」は「実行する」という意味の句動詞です。carryは「運ぶ」という意味の動詞です。運んでいるものが荷物であれば「運搬する」という意味になり、運んでいるものが情報であれば「伝える」という意味になります。
carryは、何らかのものを運んでいる様子に焦点を置いた言葉なので、運ぶ過程の労力や時間などをイメージさせる言葉です。outは「外に」という意味の副詞です。内部から外に出て行くイメージがある言葉です。
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「carry out」は、carryの「運ぶ」という意味の労力を感じさせるイメージに、outの「外に」という意味を加えたものです。現状から何らかを運び出すという労力を感じさせるニュアンスから「実行する」「成し遂げる」という行動を表す言葉になります。
「carry out」の使い方
We always carry out our responsibilities.
私たちは常に責務を果たします。
「carry out」の後には、名詞がくるのが使い方の基本です。「carry out + 名詞」このような形で覚えておきましょう。例文では「carry out」の後に「our responsibilities(私たちの責務)」という名詞が使われています。
「carry out one’s responsibility」は「責任を果たす」という意味の熟語になります。「carry out(実行する,成し遂げる)」と「responsibility(責任,責務)」は、一緒に使うことが多いので合わせて覚えておきましょう。
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「carry on」の意味
「続ける,経営する」
「carry on」は「続ける」という意味の句動詞です。すでに述べていますが、carryは何らかのものを運んでいる過程に焦点をあてた言葉で、労力や時間を感じさせるニュアンスがあります。onは対象となる物・事とくっついて密接に関係しているニュアンスがある副詞です。
「carry on」は、何らの対象になんとか接して「続けていく」というイメージがある言葉です。ですから、一度中断してしまった後でも、なんとか続けていくと言いたい時や、困難にも負けずになんとか続けていくと言いたい時に使われることが多いです。こういった意味合いや、単に運び続けるというイメージから「carry on」には「経営する」という意味もあります。
「carry on」の使い方
We want to carry on the family business.
私たちは家業を続けていきたい。
「carry on」の後には、続ける対象を表す名詞がくるのが基本の使い方です。「carry on + 名詞」このような形になり、この例文では「the family business(家業)」という名詞が使われています。「運営する」という意味の「carry on」は、家業などを引き継ぐという意味で使われることが多いです。
Please carry on with these procedures.
これらの手続きをこのまま進めてください。
この例文のように「carry on」に前置詞のwithを加えて「carry on with + 名詞」の形で使うこともあります。「carry on」のcarryは他動詞でしたが、「carry on with」のcarryは自動詞なので前置詞が必要になるというだけです。どちらの言葉も「続ける」という意味で、ほぼ同じになります。
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